送迎バスの車内点検促す機能、マット踏めばクラクション「低価格で簡単。悲惨な事故なくしたい」

yahooニュース
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静岡県の認定こども園で女児が通園バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件を受け、車の電装品の開発や製造を手がける「コアテックシステム」(兵庫県姫路市大津区天神町)は、送迎バスの車内に取り付ける安全装置「ココール」を開発した。エンジンを切った後の車内見回りを促し、施錠後に取り残されても車内に設置したマットを踏めば、クラクションが鳴る仕組み。服部憲由社長(67)は「低価格で簡単に設置できる。悲惨な事故をなくしたい」と話している。(井上 駿)

 内閣府によると、静岡の事件は降車時の見回りを怠ったことが原因で、昨年7月にも同様の死亡事件が福岡県でも起きているという。政府は今月12日、全国の幼稚園や保育所、認定こども園などの送迎バス4・4万台に来年4月までに安全装置の設置を義務付ける方針を示している。  同社では、静岡の事件を報道で知った服部社長を中心に開発し、3日間で設計や試作までこぎ着けた。  ココールには置き去り防止と車内監視の二つの機能がある。置き去り防止機能は、送迎バスがエンジンを切ると、自動的に車内にメロディーが流れ、バスの最後部に取り付けたボタンを押して止める仕組みで、職員が全ての座席の安全確認をするよう促す。ボタンは子どもの手の届かない場所に付け、押さないと5分後にクラクションが鳴る。  車内監視機能はボタンを押してメロディーを止めた3分後に起動。もしも置き去りにされた場合、車内に設置した圧力マットを踏んだり、SOSボタンを押したりするとクラクションが鳴る。エンジンを再度かけるか、後部のボタンを押さないとクラクションは止まらない。  服部社長は「蓄積したノウハウを生かして開発できた。高齢者施設向けの送迎バスにも転用できる」と話している。  10月1日から販売を始め、幼稚園や保育用品を扱う企業から問い合わせが相次いでいるという。オープン価格だが、基本セットは4万円前後。バスの大きさに合わせて圧力マットを増設できる。
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