裏起毛はだめなの?現役保育士が教える!パパママがやりがちな保育園児「冬のNG服」


産業保健新聞様


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みなさんこんにちは。保育士の吉沢です。
秋になり肌寒い日が続いていますね。
「そろそろ保育園用の冬服を買い足さないと~」と思っているお父さんお母さんが多いのではないでしょうか。
働くお父さんお母さんたちは、お仕事もお忙しいので買いに行く時間があまり取れないですよね。
そこで「買った後に後悔してまた買いに行かなきゃ……」とならないためにも保育園の冬服のNGとおすすめをお伝えいたします!

裏起毛はNG?どうして?

冬服といえば裏起毛!というくらい子ども服売り場には裏起毛の服が並んでいます。
しかし、保育園の服としては裏起毛の服はおすすめできません!
裏起毛がダメな理由をひとつずつ見ていきましょう。

暑くて熱がこもってしまう

裏起毛を着て外にいるときはまだいいかもしれませんが、室内はどうでしょう?
保育園の部屋の中は常に温度と湿度を最適に保とうと保育士たちが調整しています。
そんな中に裏起毛の服の子どもが遊びまわったら、暑いですよね。
綿の服などに比べて通気性がよくないので裏起毛の服は熱がこもってしまいます。

汗をかいてしまう・汗を吸収してくれない

先ほど暑くなってしまうと書きましたが、暑くなると汗をかきますよね。
人の身体は暑いと感じて身体を冷まそうと汗をかきます。
かいた汗をそのままにしてしまうと肌にもよくないですし、身体が冷えて風邪をひいてしまう可能性もあります。
また、汗をかいた状態で戸外活動へ移行すると外気でさらに冷えてしまいます。

もこもこして動きづらい

子どもはよく動きますが、冬になると着膨れしていて動きにくそうな子も増えます。
分厚い服を重ねてしまうと動きが鈍くなり、思わぬ怪我につながってしまいます。

ヒートテックやダウンは?

ヒートテックやダウンコートも裏起毛と同様に保育園ではおすすめしません。
子どもは大人と違って体温調節が未熟で、調節の練習している最中です。
寒ければ身体をあたためようと身体が頑張ります。しかし裏起毛で過剰にあたたかくしてしまうと身体が頑張らなくなってしまうのです。
ただ、ヒートテックの肌着を着てくるお子さんは非常に多いです。
どうしてもヒートテックの肌着を着せたいという場合は、長袖はやめてキャミソールやタンクトップ、半袖にとどめましょう。
また、園によっては禁止しているところもあるかと思いますので一度確認してみるといいかもしれないですね。

おすすめの冬服は「薄く重ねる」

寒くなると分厚いものを重ねたくなりますが、薄いものを重ねることで空気の層ができて十分に暖かくなります。
寒さ対策も大切ですが、動きやすさも考えてあげてくださいね。

<季節別の通園服の基準>
◆ 春・秋
半袖もしくはタンクトップの肌着 + 半袖長ズボン + 薄手の上着やカーディガン
◆ 夏
タンクトップの肌着 + 半袖半ズボン(戸外活動での虫刺されなど気になる場合は薄手の長ズボン)
◆ 冬
半袖の肌着 + 薄手のトレーナーや長袖のTシャツ + 分厚すぎない上着やダウンベスト

私の冬のおすすめ上着はダウンベストやウインドブレーカーです!
これを基準にお子さんの様子を見ながら足したり引いたりしてみるといいかと思います。
日中の子どもの様子を保育士に聞きながら服装を調節できると、お子さんも思い切り活動できる服装になりより楽しく遊べます!
他にも窒息の危険があるのでフード付き服は禁止だったり、女の子のノースリーブやワンピースなどを禁止している園もあります。
購入する前に一度保育園の決まりを確認して、何度も買い直すことのないように気をつけましょう!
とはいえ、もうすでに購入しているという方もいつも使っているのに……という方もいらっしゃいますよね。
ご家庭やお出かけの時に裏起毛やヒートテックを着用する分には、保護者の方が都度調節していただければ問題ないですし、保育園までの行き帰りだけ防寒用に着用するのは問題ないかと思います。
お子さんの様子と防寒着、バランスを見ながらうまく付き合っていけるといいですね。



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