「子どもたちにもう1人保育士を!」広がる運動 保育の安全面に不安、増やしたいのに国の配置基準が障壁に


YAHOO!JAPANニュース様


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「30人を1人でお散歩なんて絶対無理だと……」

名古屋市瑞穂区の「こすもす保育園」。 園には0歳児から5歳児まで、114人が通っています。 1歳児クラスは15人。 国の基準では、このクラスには3人の保育士が必要ですが、「こすもす保育園」では、日中は1人増やし、4人の職員を独自に配置しています。 それでも、一人ひとりの子どもに丁寧に寄り添うには手が足りません。 一方、年中さんの、4歳児クラス。 基準では子ども30人に対し保育士1人ですが、園では23人を保育士と補助の職員の2人で見ています。 いまの基準では、子どもの安全面にも不安があります。 散歩は、季節を感じたり、体を動かしたり、子どもの発達にとって大事な活動のひとつ。ただ―― 「車通りが多い所なのでとにかく車だけには気を付けて。そこは本当に気を付けてやっています。30人を1人でお散歩なんて絶対無理だと思う」(保育園の職員) その頃、園では1歳児クラスの給食の時間が始まっていました。 1人で食べるのが難しい子もいる年齢。 喉に詰まらせないように目を配りながら、ご飯をよそったり、食べるのをサポートしてあげたり。片時も目が離せません。 食事の世話をしながら、食べこぼしの掃除も―― 給食後も、後片付けと寝かしつけとで、役割を分担し、せわしなく時間が進みます。 「もう1人」だけでは足りない状況ですが、古賀園長は、せめてもの思いで、取り組んでいるといいます。 「一人ひとりを大事にする保育がしたいのと、ゆっくり関われるように少し多めに職員を配置している」(こすもす保育園 古賀さゆり園長) 人件費については―― 「名古屋市は市の加配があったりするので、その分で国の基準よりも多めに配置できるが、園でそれぞれ努力しながら、自治体で努力しながら、保育士の配置をしているのが現状」(こすもす保育園 古賀さゆり園長)

7割が「現状では子どもとの関わりが十分にできない」


愛知県内の保育士や保護者らが「子どもたちにもう1人保育士を!」を合言葉に立ち上げた実行委員会。 団体が行ったアンケートでは、「災害時に子どもの命を守れないと感じている」と回答した保育士や職員が8割を超えました。 さらに、7割が「現状では子どもとの関わりが十分にできない」と感じています。 「0歳から6歳までの人格形成の土台の大事な時期に『自分は大事にされているな』『大切にされたな』という実感は、記憶ではなく、心の中に自分を大事にする気持ちとして育つと思う。そういう子たちが日本中に広がれば、この国は間違いなく良くなるなと思う」(子どもたちにもう1人保育士を 平松知子実行委員) (12月7日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)

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