きっかけは最後の運動会に飛ばした風船 閉園の名張幼稚園と東京のはとバス本社 アサガオがつなぐ新たな芽


YAHOO!JAPANニュース様


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 今年度で閉園となる三重県名張市の幼稚園がメッセージを付けた風船を飛ばしたところ、東京都にある企業で拾われていたことが分かり、喜びの輪が広がっています。  名張幼稚園に届いた1枚のハガキ。送り主はとあるバスの運転士でした。  名張幼稚園の北川由香園長は「みんなで育てたアサガオの種を誰かにも育ててほしいという思いを乗せ、風船を飛ばした」と振り返りました。
20人の園児が通う名張幼稚園は、少子化などの影響で今年度をもって閉園を迎えます。  運動会の恒例行事として毎年風船飛ばしを行ってきましたが、閉園前最後の今年はアサガオの種を付けて風船50個を飛ばしたところ、その日のうちに観光バスなどで知られるはとバスの東京都本社にある車庫にたどり着きました。

 思いがけない巡り合わせをきっかけに、子どもたちは喜びと感謝を込めたメッセージカードを贈るなど、交流を深めています。「めちゃくち嬉しかった」「紫のアサガオが咲いてほしい」と話していました。  北川園長は「午前11時に風船を飛ばしたが、午後3時には届いたと連絡をもらった。新幹線並みだと子どもも保護者も喜んでいた」と笑顔を見せました。

 名張幼稚園は来年3月17日に卒園式を迎え最後の園児を送り出しますが、はとバスでは「幼稚園から届いた種を来年春にまき、社員で大切に育てていきたい」と園児の思いをつなぐ予定です。  北川園長は「みんなの心にも幼稚園で過ごした楽しい思い出がいつまでも残っていくのでは」と目を細めていました。
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