保育の現場で子どもの安全どう守る? 専門家が講演


NHK NEWS WEB様


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送迎バスの置き去りや子どもへの不適切な対応が各地で相次ぐなか、保育の現場で子どもの安全をどう守るかを考える講演が仙台市で開かれました。

この講演は、子どもが送迎バスに置き去りになる事件が相次いだことなどを受けて、宮城県保育士・保育所支援センターが開いたもので、保育施設の施設長や保育士など、オンラインを含めておよそ230人が参加しました。
講演は保育現場の危機管理に詳しい専門家が行い、保育施設の事故は対策を講じても天候や子どもの心理状態などさまざまな影響で起こり得るとして、職員全員で課題を共有することが欠かせないと説明しました。
そのうえで、安全性を高める具体的な方法として、実際に起きた「ヒヤリハット」の事例について時間や内容など詳しい情報を付箋に書いて地図に貼るなど、わかりやすく共有することを紹介していました。
参加した仙台市の保育士の女性は「経験の差によって、事故につながると感じるポイントが違うことを知った。それを批判するのではなく、客観的に意見が言える雰囲気を作っていきたい」と話していました。
別の保育士の女性は「送迎の置き去りや子どもへの虐待などで保育という仕事に注目が集まっているが、職員たちが子どもと接することに自信を持てなくならないようにしたい」と話していました。
講演を行った遠藤登さんは「子どもにとって楽しい保育をすることと、制限しなければいけないことのバランスを判断する保育士向けのリスクマネジメントの研修を設けることが大切だ」と話していました。
また、保育の現場での事件や事故が相次いでいることについて、「多くの保育所は子どもたちのためにと必死になって頑張っているが、思わぬ方向にいくことや、教育が足らずに専門性が欠けている職員がいることを改めて見つめる必要がある。保育する側・される側の双方が協力して考えていけたらいい」と話していました。
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