「医療的ケア児」受け入れに前向きな保育施設2割弱にとどまる


NHK NEWS WEB様


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たんの吸引や人工呼吸器など医療的ケアが欠かせない子どもたちについて、受け入れに前向きな保育施設の数は全体の2割近くにとどまっていることが、県の調査でわかりました。

青森県は、15日開かれた「医療的ケア児」の支援について話し合う検討部会で、その人数や保育施設の受け入れ状況などに関する調査結果を報告しました。

それによりますと、「医療的ケア児」は、去年9月時点で県内の25の市町村に164人いて、半数近くは小学校の就学前だということです。

こうした就学前の「医療的ケア児」を受け入れる保育施設は限られているため、子どもたちのケアのために、家族が仕事を辞めざるを得なくなるなど課題が指摘されています。

今回、県が調査したところ、県内の562の保育施設のうち、受け入れ実績があり、条件によって受け入れ可能、相談があれば検討したいと、前向きな回答をした施設は、102の施設で全体の2割近くにとどまっていることがわかりました。

一方、8割あまりの施設が「受け入れない」と回答していて、ケアを担う看護師の確保が難しいことなどが壁になっているということです。

県小児在宅支援センターの網塚貴介センター長は、「保育施設はまだまだ足りない。相談を受けてから実際に通えるようになるまで1年近くかかるのが現状で、先回りする形での支援を行う必要がある」と話していました。
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