幼稚園バスに置き去り防ぐ“安全装置” 4月からの義務付け前に…名古屋で公開 「センサーとブザーで子どもを守る」


CBCnews様


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子どもの命を守ろうという取り組みです。4月から幼稚園や保育園の園児らの送迎バスに安全装置を設置することが義務付けられます。きょう(29日)名古屋で、装置のデモンストレーションが行われました。

2022年9月、静岡県牧之原市の認定こども園で、当時3歳の女の子が送迎バスの中に置き去りにされ、熱中症で死亡しました。

この時、車内の温度は40℃以上。女の子は約5時間にわたって誰にも気づかれることなく、バスの中に取り残されたのです。

各地で相次いだ園児の置き去り。国は4月1日から全国の送迎用バスなどを対象に、置き去りを防ぐための安全装置の設置を義務付けました。小さな子を持つ親たちは…。

(3歳児の保護者)

「ルールを徹底していなかったみたいなので、それはなんでかなと」
(4歳児の保護者)
「信用して(子どもを)預けているので、対策をとるなり。一つ一つのチェックがあると思うので、しっかりしてほしい」

29日、名古屋市内の幼稚園では、設置義務化を前に送迎バスの車内に安全装置が取り付けられました。愛知県半田市の電機メーカーが開発した、この装置。特徴は大きく2つです。

「エンジンを止めると警報器が鳴ります。これを止める後方のスイッチを押しに行く際に、車内に子どもがいないか見回りをしてから止めるという仕組みになっています」

バスのエンジンを切るとブザーが鳴り、音を止めるには車内後方にあるスイッチを押さないといけません。つまり、運転手がバスの中を必ず移動することで、バスから降りていない子どもがいないかを目で確認する仕組みです。さらに…。

「車内に運転手がおらず密閉された状態になっています。この状態で人が動くとセンサーが感知して車外に知らせるシステムになっています」

車内に取り付けられたセンサーが人の動きや揺れを感知。ブザーが鳴ると同時に、通知のメールが園の職員など最大5カ所の登録先に送られます。

「最優先は自分たちが確認すること。(見落としが)絶対無いとは言えないので、安心してもらうために安全装置を付けることも一つの方法」

しかし、開発したメーカーの社長は、こう忠告します。

「完全に装置に頼りきるのではなく、あくまでも人が見守る。それを忘れずに利用してもらえれば」
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