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熱海や伊豆などに和菓子店を展開する「石舟庵」(伊東市)が7月28日、富士保育園(熱海市東海岸町)で「だいだい和菓子教室」を開いた。(熱海経済新聞)
同社は7月、熱海特産のダイダイを国内外に発信する「熱海だいだい和菓子プロジェクト」を立ち上げた。プロジェクトでは、ダイダイを使った新商品を開発するほか、地元の事業者らと協力してダイダイの魅力を発信する活動にも取り組む。今回の教室はプロジェクトの一環で、子どもたちに和菓子文化や地元の特産品ダイダイの魅力を知ってもらおうと同社が企画した。
28日は、同社の高木康行社長、同社プロジェクトメンバー5人、ダイダイ農家の岡野谷伸一郎さんが同園を訪問。三角巾とエプロン姿に身を包んだ年長・年中組の園児18人が参加し、上生練り切り作りに臨んだ。
園児は、ダイダイ果汁やダイダイピューレを試食すると、「苦くて酸っぱい」「ミカンのいい匂いがする」「酸っぱいけどおいしい」などと、さまざまな表情を見せて感想を伝えた。和菓子作りでは、プロジェクトメンバーに教えてもらいながら、ダイダイピューレ入りのあんをだいだい色のあんで丸く包んだ。三角べらで切れ込みを入れ、皮をむいたかんきつの形に仕上げた。出来上がった菓子を食べた園児らは「甘くておいしい」「もう一個作って食べたい」などと笑顔で話した。
講師を務めた岡野谷さんは「ダイダイは果実そのままだと苦くて酸っぱいが、菓子にするとおいしく食べられる。子どもの頃からダイダイを知ってもらうきっかけにつながれば」と期待を込める。高木さんは「ダイダイの和菓子は苦手な園児がいるのではと思っていたが、ほとんどの園児がおいしいと言ってくれてうれしかった。ダイダイを広める自信になった」と話す。
今後も地域の保育園などで教室開催を計画していくという。
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