児童養護施設の小中高生ら1100人をUSJに招待 東洋財団

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兵庫県内の児童養護施設で暮らす子供たちに楽しい夏休みを過ごしてほしいと、奨学金給付事業などを行っている一般財団法人「東洋財団」(同県宝塚市)が今月下旬、児童養護施設の小・中・高校生や職員約1100人をユニバーサル・スタジオ・ジャパンUSJ、大阪市)に招待する。「一生の思い出になれば」と願いながら、関係者が準備を進めている。 東洋財団は、代表理事の三村正之さんの個人資産などをもとに、平成30年に一般財団法人として設立された。1人あたり年間60万円の返還不要の給付型奨学金事業のほか、芸術文化振興事業や、里親支援事業などを行っている。 三村さんは、奨学金給付のための面談を重ねるうちに、児童養護施設に暮らす高校生たちとの会話から、旅行などレジャーの機会が少ない実情に心を痛めていた。 「子供たちに喜んでもらえることをしたいと、ずっと考えてきました」と、新型コロナウイルスの感染が比較的落ち着いてきた今年、県や神戸市の児童養護施設の職員らに相談したところ、「USJに連れて行ってあげたい」との声が多く寄せられ、招待を決めたという。 県内34の児童養護施設の小中高校生812人に引率職員を加え、計約1100人が、8月21日、23日、25日の3日に分かれてUSJへ向かう。当日は園内で自由に遊ぶほか、食事つきのパーティーにも参加し、特別なショーを楽しむ。USJの入園料、食事代、往復のバス代などすべてを同財団が負担する。 神戸市児童養護施設連盟会長の金子良史さんは「子供たちを育てる上で大切なのは、安心感、信頼感を感じてもらうこと。今回の経験を通して、笑顔を見たいと大勢の大人がかかわってくれたことを、子供たちに知ってほしい」と話している。


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