沿岸部に立地 浜松・さざんかこども園 津波から園児どう守る 園外への避難 最善策模索


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浜松市西区篠原町のさざんかこども園は13日、海沿いに立地し周囲に高い建物がない環境下で津波から園児の命を守る方法を検討するため、園外への避難訓練を初めて試みた。市市民協働センター(同市中区)や地元金融機関などと連携して実施した。  同園によると、園は遠州灘海岸から約500メートルに位置し、海抜は約2・8メートル。南海トラフ巨大地震での想定浸水深は0・3メートル以下。園舎2階や、東日本大震災を受けて園庭に設置した津波避難シェルターへの避難訓練を毎月行っている。だが想定外の事態が起きても最善の避難行動が取れるよう、さまざまな選択肢を検討することにした。

大規模地震で津波警報が発令され、数時間後に津波が到達すると設定。4、5歳児約30人が同センターや浜松いわた信用金庫、地元企業の従業員の誘導を受けながら徒歩で約1キロ離れた非浸水想定区域の運送会社に20分弱かけて避難した。  津波避難の原則の一つは海からなるべく離れることだが、今回の訓練では津波に警戒しながら海と平行に移動した。中西浩実園長は「園児の様子を地域の人々に知ってもらえた意義は大きい。被災状況に応じた行動が取れるよう、いろいろな避難ルートや避難先を考えたい」と話した。今回は不参加だったが、園には0~3歳児も在籍し、検討すべき課題は多いという。  同園と系列の別のこども園も昨年、同様の訓練を実施した。同センターの鈴木恵子副センター長は「幼保施設と地域が連携する重要な取り組み。年明けに市内の保育関係者向けに報告会を開いて共有したい」と語った。同センターは今月、宮城県多賀城市を訪れ幼保施設と地域が連携した津波避難訓練も視察予定。


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