【教育と地域の連携で保育者不足を解消へ】青陵学園と聖籠町教育委員会が双方の発展的な教育と研究の推進に向けて協定を締結




にいがた経済新聞
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学校法人新潟青陵学園と聖籠町教育委員会は1月31日、包括的連携協定を締結し、新潟青陵学園の篠田昭理事長と聖籠町教育委員会の近藤朗教育長が協定書に調印を行った。

この連携協定は、青陵学園と聖籠町教育委員会が教育・研究などの分野において連携を深め、双方の発展的な教育と研究の推進に向けて互いに協力することにより、地域の発展と人材の育成に寄与することを目的とするもの。

具体的には、①新潟青陵大学及び短期大学部の実習先、ゼミナール、就職先(含むインターンシップ)の照会、②幼児特別支援教育の共同研究(スタンダード化、ICT導入等)、③子どもの居場所づくり(放課後児童クラブ、障がい児向け放課後デイサービス等)の協働、④新潟青陵幼稚園、聖籠町在の保育・教育関連施設及び子育て支援拠点施設との交流(園児交流、教育研修等)の実施、⑤小・中学校及び高等学校教育についての情報連携、などを盛り込んでいる。

聖籠町教育委員会の近藤教育長は今回の協定について、「全国的な少子化の中、保育者が不足している。そういったことは、子どもの数が増えている聖籠町にとっては大きな問題だ。今、(聖籠町で保育者の数は)何とか充足しているが、今後は保育を志す人が聖籠町へ足を向けてくれるという環境を作ることが大切だと日頃から思っている。様々な縁がある中で、今回の協定の話が出て、これは両者にとって大変に良いことに繋がるのではないかと思い、(協定に)踏み込ませて頂いた」と話した。

一方、篠田理事長は「今、日本は少子化に悩んでいる。その中で、(聖籠町は)人口が増えている。さらに、出生率を上げていくというところまで取り組みをしているというところが、聖籠町さんの素晴らしいところだと思っている。そういった事例を新潟県内の市町村が大いに参考にしていく必要があると私が新潟市の市長時代から感じていた。また、近藤教育長は市長時代に新潟市で頑張っていただいた教育者である。それが今は聖籠町の教育長となっているという事で、これから非常に連携をしやすいのではないかと感じている」と語った。

聖籠町教育委員会の近藤教育長は今後について、「保育者を目指す学生の実習の場を提供できると考えている。そういうフィールドワーク的な現場の行先として、聖籠町を活用していただけるのではないかと思っている」と話した。

加えて、「特別支援教育については、小・中学校などでは当たり前に体制が整えられているが、幼稚園・保育園における特別支援教育については、まだどう対応していいかわからない部分が多く、現場の保育者や教育担当の研究が必要な段階にある。そこを補うことによって、幼稚園・認定こども園・保育園から小学校に上がっていく、繋ぎがより丁寧になるのではないかと考えている。そういったところに関して、(青陵学園側の)高い見識から、色々とご示唆をして頂くことで良い状態を作っていけると考えている」と展望を語った。

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